体臭やワキガを気にする人にとっては、汗に対するイメージは良いものではありません。
しかし、汗は私たちの身体にとってとても重要な役割をしています。
食事や激しいスポーツで体温が急激に上がった時などは、汗をかくことで体温を下げる調整をしたり、身体の毒素なども排出する大切な役割もあります。
ですが、大量の汗をおさえたいときもありますよね。
そんなときは、呼吸をコントロールすることで汗をおさえることに繋がります。
たとえば、息を速くして空気を激しく出し入れすれば、それにつれて心臓の鼓動も速くなり血圧も上がります。
逆にゆっくり深呼吸すると鼓動も速くなり、血圧も下がります。
それは血のめぐりと汗をおさえることに関係があるからなのです。
ゆったりと深い呼吸をすると、脳波がアルファ状態になります。
これは心が落ち着いた時にできる波形です。
このような状態になると、全身の筋肉の血のめぐりが良くなりリラックスすることができ、汗をおさえる効果があるのです。
これを効率的にするには、とても簡単な方法があります。
先ずお腹を引っ込めるようにして、古い空気をできるだけ吐き出します。
次に、お腹の筋肉をゆるめて自然に空気をとり入れます。
そして、そのまま息を止めます。
リズムは、吐くとき2秒、吸うとき1秒、息を止める長さは、吸った時の4倍で4秒です。
つまり、「吐いて」「吸って」「止めて」を2:1:4で行いましょう。
そうすることで汗をおさえる効果があります。