株式会社多磨代表、
体臭カウンセラーの舌間と申します。
そもそも「ワキガ」という言葉は、誰がつけたのでしょうか?
私が生まれた時から、存在していましたので、加齢臭やミドル臭と
同じように誰かが名付けた言葉なのでしょう。
そのため、
特別なものだとか、病気だと思っておられる方が多くおられるようです。
しかし、ワキガは病気ではありません。
「遺伝」による生まれ持った体質なのです。
私も父からの遺伝なのですが、3人兄弟の私にだけ遺伝しました。
遺伝の確率は、ご両親の両方がワキガ体質の場合は、その遺伝の確率は
90%くらいで、どちらかお一人がそうであった場合は50%くらいの
確率となります。
いずれにしましてもコントロールできませんので、神様のいたずらとして
受け入れるしかないのです。
では、生まれ持った体質とは何か?
それは、汗の質を遺伝によって受け継いだということなのです。
その証拠に・・・
ワキガ体質の方は、下着や衣服のワキのところが強く黄ばむのですが、
その原因は、汗に含まれる「リポフスチン」という成分が多く含まれて
いるからなのです。
実は「汗」自体に臭いはありません。
では、ワキガ臭の発生原因は?
ご存知のように私たちの体には2つの汗腺が存在します。
1つ目の汗腺は、
「エクリン汗腺」というもので、唇以外の体全体に存在しますが、
運動をした時や緊張したときに体温が上がるのを防ぐための体温調整の
大切な役割をしています。
2つ目の汗腺は、
「アポクリン汗腺」で、乳輪周り、ワキの下、おへそ周り、デリケートゾーン
などに存在していて、体に必要のない毒素やアンモニアなどを汗と一緒に
排出する大切な役割があります。
私たちの体には、この2つの汗線は、とても必要なものなのですが、
この大切な役割を持った「汗」もニオイを発生させる原因でもあるのです。
体臭の原因は、この汗に含まれる毒素やアンモニアと肌についた雑菌や
汚れと混ざることでニオイが発生しますので、どんな方でも体臭は存在します。
しかし、
遺伝によってワキガ体質を受け継いだ方は、誰にでも発生する体臭が、
強くなったニオイが『ワキガ臭』と呼ばれているのです。
スソワキガと言われるデリケートゾーンの臭いも加齢臭もミドル臭も、
足臭も同じ要因なのですが、特にワキの下は、通気性も悪くアポクリン汗腺も
多いため臭いが強くなってしまうのです。
ワキガは病気ではありませんが、日頃のエチケットケアを
ほんの少し強化することで、克服することができます。