こんにちは、(株)多磨、体臭カウンセラーの舌間です。
では、前回の続きをお伝えしたいと思います。
前回は2つの汗腺の役割を含めましてアポクリン腺からの汗で体臭が強く
なることは異常ではなく、そもそもニオイを作るのが目的だった!
ということをお伝えしましたが、
なぜニオイを作る必要があったのでしょうか。
その理由をお伝えしたいと思います。
私の主治医より・・・
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実はアポクリン腺からのニオイには「種の繁栄」という深い意味が
あります。
人がまだ人になる前のはるか遠い昔、自分と同じニオイがする人を嫌う
という傾向があります。
人に限らず、そもそも生物全体的に「自分と同じにおいがする人を嫌う」
という傾向があるのですが、その理由は種の多様性を維持するためなのです。
自分と同じニオイは同族なので、同族との間で子どもを作っていては、
同じ遺伝子を持つ人ばかりが増えます。
同じような遺伝子ばかりでは、
ある日、急な環境の変化がやってきたとき種が全滅する恐れがあるため、
そうならないように自分とは異なる遺伝子を持つ人と結ばれようとします。
これが種の多様性です。
つまり、
自分と異なるニオイの人に魅力を感じる本能があるのです。
思春期を迎えた娘さんが、お父さんのことを嫌いになるのもニオイが
同じになるからです。
では、
どうやって同族かを確かめるのかとなるとニオイで確かめるのです。
つまり、
アポクリン腺は「個体の識別」や「フェロモン」という意味合いがあって、
アポクリン腺からのニオイによって同族かどうかを識別するのです。
そのため、アポクリン腺は体の特殊な部分に存在する特徴があります。
ワキの下、性器の周辺、耳の穴など、性的なニュアンスが感じられる部分に
集中しているのです。
しかし、
人類は進化する過程で、衣類を身につけたり、視力が発達したことで
ニオイでの識別がだんだん不要になりアポクリン腺も退化していったのです。
でも、
そのニオイがあるからこそ、人間はここまで繁栄できたのです。
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ということを主治医が教えてくれました。
でも、現代を生きる私たちには、体臭そのものが邪魔なことも事実ですが、
ほんの少しだけ、このような理由があると理解していただければと思います。
本日はここで失礼いたします。
では、次回のブログでお会いいたしましょう。